浄水器設置や新居チェックで伺った時に、ぐらつく蛇口を目にすることがあります。
ご自宅の蛇口がぐらつく場合、レバー部分を含みくるくると回転する場合には、早急に固定作業を行いましょう!
シンガポールの蛇口はその形状も多種多様ですが、ほぼすべてがシンク下(表板の裏側)での固定です。
蛇口固定の方法は複数あります。
天板裏側からのナット締め その1
水のみが出る単水栓に関しては、このナット締めです(下記写真左)。
混合栓(1レバー)でも、このナット締めが用いられていることがあります。
混合栓の固定方法ですが、ナット自体ををきつく締めるもの、ナットの両端に2つの固定ネジがついていて、ある程度締めたナットをこの2つのネジでしめるもの(下記写真右)の2つがあります。
天板裏側からのナット締め その2
混合栓の一般的な蛇口に用いられている固定方法です。
蛇口の下側に付属の細いネジをつけて、天板の裏側からメタルの板(馬蹄金具)を挟んで、細いナットでその板を締めることで蛇口を固定します。
細いナットは、1個と2個と2種類があります(下記写真は1つのタイプ)。
固定に失敗しないために注意すること
キッチン下の収納の状態確認
弊社の作業をご覧になられた方にはおわかりのように、キッチン下に潜り込んでの作業が基本です。
腐食した収納下部は体重を支えきれません。特に腐食したものは注意が必要です。全体重をかけるわけではありませんが、十分な注意が必要です。
まずはシンク下の収納部分に異常がないか?のチェックを行いましょう。
止水栓(バルブ)の有無と不具合
蛇口の交換には、水の供給を止める必要があります。
止水栓がある場合には、止水栓を閉めます(ゆるんだ蛇口の固定にも、作業上必要なこともあり)。
・止水栓がない・・・・・・ユニット全体の水の供給を止めて、まずは止水栓を設置します。
・止水栓が壊れている(あってもレバーが動かなかったり、動かすと折れてしまったり、水漏れしてしまったりと)・・・・・・ユニット全体の水を止めて、まずは止水栓の交換を行うこと。
ユニット全体の水を止めるためには、エレベーターホールにあるWaterという扉を開いて、自分のユニット番号のメーター部分にある止水栓を閉めます。2つある止水栓の内、メーターからユニットに繋がる方を閉めること。
蛇口に固い配水管が繋がれている場合
取り外しは慎重に!取り外すときに折れまげないように注意が必要です。
外すときに折ってしまうと、原状復帰できなくなる可能性があります(代替品がない接続形状のものもあります)。
蛇口に繋がっている配水管の径が小さい場合
取り付ける蛇口に繋がる配水管の径と異なる場合には、止水栓側のジョイント部品も取り外す必要があります。
かなり固くつなげられていますので、壁からの配水管側を折らないように慎重に作業。
配水管を傷めないように
配水管を外すときも繋ぐときも、必ず両手で2つレンチを使い作業すること。
片手での作業は固定してない方の配水管を折ってしまうことがあります。
特に壁に繋がる根元を折ってしまうと、壁を剥いでの修理になってしまいDIYで安く済ますつもりが返って高額の修理費を払うことにもなりかねません。
必要な道具はあらかじめ準備
あらかじめドライバー数種・六角レンチ・ボックスレンチ・スパナ数種・シリコン(パテ)・ゴムワッシャー・配水管・シールテープなど必要なものを揃えて作業に取り掛かりましょう。
固定ナットのサイズは蛇口によって異なりますので、ボックスレンチは数種類必要です。
弊社へのご依頼はこちら
DIYは自信がない、道具を揃えるだけで意外と費用が掛かるので、という方は弊社へご依頼ください。
弊社の作業も目安は、その作業のみの場合には、1時間以内140ドル、2時間以内180ドル。
ただし、元栓を締めて止水栓設置などの作業には+60ドル、腐食が進んだ裏側の木材の補強には別途追加料金がかかります。
なお、木材の腐食がなく、止水栓設置も必要なし、この場合の固定作業を他のお仕事で訪問した時に行う場合には、本来の作業に40ドルの追加料金にて固定いたします。
ゆるんだ蛇口はカビの繁殖(異臭の発生)や木材の腐食を招きます。
今一度、蛇口にゆるみがないか?ご確認ください。