賃貸契約も残り数ヶ月、不具合はその時に言えばいい?

質問と回答
質問と回答

賃貸契約が終了するのもあと数ヶ月の時期のお家の不具合はどうお考えでしょうか?

「壊れているものがあるのですが、ここの賃貸契約も残り数ヶ月なので、工事立ち合いも面倒だし、退去時に不具合をオーナーさんに伝えればいいですよね?」

このようなご質問をいただきました。

弊社がお勧めしているのは、オーナーさんサイドに連絡するのは、随時不具合に気がついた時です。

契約書記載

退去時にはすべてのチェックがなされます。
退去を経験された方で、不具合や問題点を指摘されなかった方は少ないと思われます。

まずは契約書をご覧ください。
どのように記載されているでしょうか?

  • 不具合を見つけた時の通知義務について、「ただちに連絡する旨」の明記。テナントとして、入居したよい状態を保ち物件を使用する旨の文章。
  • 費用負担について、テナントさんはまったく負担義務がない修理項目と一定金額の負担義務がある修理項目があります。
    しかしながら、契約書に本来はテナントさんサイドに負担義務のないであろう修理についても、負担義務を入れている書面があるようですので、要注意。

不具合状態の悪化

数ヶ月そのままにしていたことで、不具合が悪化するものもございます(実際にこれほど悪化し費用がかさむのはテナント側の修理が遅れたためだとの、オーナーさんサイドからの主張もあるやも知れません)。
実際に水漏れなどは、そのままでは自然に直ることはなく、カビの発生(カビ臭)や木材の腐食などとなり、確実に状態は悪化しますので、オーナーさんサイドの指摘はあながち根拠のないものではありません。

次のテナントが使えないための費用負担

備え付けの電気製品は、部品取り寄せとなった場合には、次のテナントさんの使用にも差し障りが起き、その分を割引交渉となることも考えられます。
そのしわ寄せがくるため、何かしらの補填弁償を求められることも十分考えられます。

シンガポールのメーカー代理店は補修部品を万全に揃えてはおらず、弊社も水周り修理において同品の修理のためにメーカー代理店に部品を注文して2ヵ月ほど待ったこともあります。

オーナーさんが物件を転売

時々あることですが、住んでいるうちにオーナーさんが代わること。

この場合には合意していた不具合箇所がうまく引き継がれていないこともあります。

前のオーナーさんとある不具合箇所は取り敢えずそのままで、退去時にまとめて修理するから気にしなくてよいとなっていても、いざ今のオーナーさんに物件返却する場合に「聞いていない」と修理費用を求められることも聞いたことがあります。

担当不動産屋さんには必ず連絡

大切なのは第三者にも連絡をして、ご相談をして、その事実を知らしめておくこと。

 

なお、退去時に何かが壊れていた場合、オーナーさんサイドは他も徹底的に細かくチェックすることなるものも必定です。

そうなると、誰も今まで気がついていなかった(本来ここまで言う?と思うほどの)レベルの細かな傷なども、諸々指摘されてくる可能性も高くなります。

色々と考慮に入れると、弊社としては故障や不具合は、気がついた時になるだけ早くオーナーさんサイドに連絡を取り、修理を終えておくこと。

これをお勧めしております。

 

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